〈一般的な解釈は…〉サーバーなどの情報システムや通信機器を設置・運用することに特化した施設の呼称。

 情報システムを安全・安定的に運用させる、または情報システムを活用したサービスを提供するために設計・建築された専用施設(建物)を指す。頭文字を取って「DC」と略されることが多い。通常の建物に比べて耐震性が高いこと、サーバーなどが発する熱を冷ますための空調設備、万一の電源トラブルに備えた自家発電設備、そして不正侵入を防ぐためのセキュリティ体制が求められる。ユーザー企業が情報システムの運用をIT企業に任せるケースが増加し、最近は建設ラッシュとなっている。富士通やTISなど、国内だけでなく海外で大型のDCを設置するIT企業も増えている。ちなみに、09年末の時点で国内には約9万5000か所がある(調査会社のIDC Japan)といわれる。

 データセンターを活用して提供されるサービスはさまざまだが、大別すると三つに分かれる。(1)ホスティング、(2)ハウジング、(3)クラウドがそれだ。ホスティングはIT企業が保有するデータセンター内にある情報システム機器の機能をインターネットを通じてユーザーに貸し出す。ハウジングはユーザー企業がもつ機器をIT事業者が自社のデータセンターで預かって運用を代行するサービス。最後がクラウドで、アプリケーションや情報システムの機能を個別に貸し出すサービスを指す。

 クラウドやSaaSの流行でデータセンターは急増中だが、すでに「供給過多な状況」(DC事業者)。ホスティングやハウジングでは価格競争が激しい。2014年には現在に比べて1割ほどのデータセンターが消滅するという予測もある。