さくらインターネット(田中邦裕社長)は6月21日、クラウドコンピューティングに最適化した国内最大級の郊外型大規模データセンター(DC)を北海道石狩市に建設すると発表した。竣工時期は11年秋を予定している。

 新データセンターは、東京23区内にDCを作った場合と比較して、コストが半分以下となることを想定。日本のITインフラコストを一気に世界標準にまで押し下げるとともに、クラウドでの競争優位性を確立する。

 東京ドームの約1.1倍という広大な敷地を生かし、スケールメリットと柔軟性の高いDCを実現。特高受電設備などの共用設備を効率的に利用することで、運用保守要員の生産性向上を図る。さらに建物を分棟式にすることで、当初から大規模な建物を建設する必要がなく、その時々の最新のテクノロジーで順次追加していくことが可能となっている。

 外気冷房を全面的に導入し、低PUE、低環境負荷を実現。DCのエネルギー効率の指標であるPUEは、北海道の低温外気を活用することで、通年外気冷房のみで1.11、夏季に従来型の空調運転を行った場合でも1.21を実現。また、温湿度条件を緩和した実験区画を設け、空調ファンをも停止することによって、PUE1.0台(1.0X)に挑戦する。このほか、外気冷房によるエネルギー効率の向上に加え、サーバーからの排熱を有効利用して事務室の暖房へ活用するなど、さまざまな形で環境への配慮を行う予定。