中古情報機器協会(RITEA)によると、2009年度の中古PC販売台数は、前年度比110%増の192万2000台。国内で流通するPCの1割以上を占めるまでになっています。
しかし、喜んでばかりもいられません。コンシューマ向けが微増、ビジネス向けがほぼ横ばいという状況のなかで、新興国を中心とした輸出が伸びているのが実情、という指摘があるのです。
その好調な輸出も、先行きが不透明な状況です。ある中古PC販売事業者は「円高の進行や規制強化などは、相当な影響がある」と話します。一方で、国内で流通する中古PCは、新品の低価格化に伴い、「事業として採算が取れるようにするために、意図的に販売を調整した」(NECパーソナルプロダクツ)ほど。
強い危機感を抱く中古PC販売事業者は、ビジネス市場の開拓に乗り出しています。揺れ動く中古PC業界の今を追いました。(信澤健太)
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花開くか中古PC市場~成長の原動力に迫るメールマガジン「Daily BCN Bizline 2010.11.24」より