売上高約9兆円、2010年に創業100周年を迎えた日立製作所。その歴史と年商規模から「お高くとまっている」という印象をもつ方もいらっしゃるかもしれません。
しかしいま、x86サーバーの拡販で、そのイメージに似合わない施策を進めています。地方の顧客に1台でも多くのサーバーを買ってもらおうと、地域ごとにセミナーや勉強会などを開催。ユーザーや販売会社に日立の魅力を感じてもらおうと、地道な活動を続けています。
日立のx86サーバーのシェアは低く、国内台数シェアは6位。「やる気がないんじゃないの?」という他社の声を聞いたこともあります。記事掲載後には、「ホントに本気?」という疑問の声もありました。IT業界人にとって、日立がどぶ板を踏むということは、それだけ意外な出来事なのでしょう。
x86サーバーのビジネスは、決して大きいわけでも、うまみがあるわけでもありません。ただし、いまや情報システムの根幹を成すハード。国産コンピュータメーカーの意地をx86サーバーでも示して、市場をかき乱してほしい。トップ記事にもってきた記者の思いです。(木村剛士)
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日立製作所 どぶ板作戦で地方を攻略 部門の壁を越えて新組織を立ち上げメールマガジン「Daily BCN Bizline 2011.2.4」より