北斗七星

北斗七星 2011年2月7日付 Vol.1369

2011/02/10 15:38

週刊BCN 2011年02月07日vol.1369掲載

▼新燃岳の52年ぶりの大噴火、日本海側の各地で豪雪という自然変動の激しい日本列島。そんななかにあって、東京は朝晩冷え込みはするものの、青空で日向は温かい日が続いている。隣の国、中国は「春節」の帰省ラッシュが続いている。このラッシュを中国語で「春運」という。この時期、中国でこの二文字を見ない日はない。

▼今年の春節は2月3日。国が定める春節休暇は前日の大晦日からの7日間で、会社や学校はこれに準じる。春運の期間はこの春節前の15日間と後の25日間の計40日間とされ、今年は1月19日から2月27日となった。中国鉄道部の予測では、この期間に移動する延べ人数は28億5000万人に達するという。

▼この民族大移動の主体は、約1億5000万人とも2億3000万人ともいわれる農民工(地方からの出稼ぎ労働者)だ。この人たちが給料を受け取ると、帰省切符の手配、そして春運となる。ちなみに上海など、長江地域の新卒の平均月給は約2600元、出稼ぎ労働者は約1500元ほどだ。

 この所得が増えるほどに、春運の混雑はウナギ登りとなる。人が動けばお金が動く。見逃せないイベントである。(直)
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