▼ゴールデンウィークが過ぎると、恒例のComputex台北の季節が来る。今年は5月30日から6月5日までが開催期間。5月30日には記者会見があって、6月6日にはゴルフトーナメントが開かれる。展示会場は5月31日からオープンするが、この展示会にはデジタル機器のバイヤーが世界から集まってきて、ゆとりをもって商談の最終の詰めを行う。

▼ところが、実際には多くの商談はすでに終わっていて、次世代の開発機器についての議論が部屋の奥で行われている。台湾は世界のデジタル機器の開発製造国になって久しい。生産基地は中国だが、その根っこを掴んでいるのは台湾系企業だ。台湾の人口は2300万人強。そのうち中国に居住している人たちは250万人という説がある。一つの都市に10万人が住んだとして25の都市となる。ちなみに日本人の数が最も多い都市は上海で、10万人だ。

▼中国と台湾の人の行き来にはかつて制約があった。例えば、中国から台湾へは1日3000人限定といった縛りだ。それが6月6日からは中国の人は誰でも、ビザを取得して台湾に入国できるようになる。両国の経済交流はますます深くなってくる。（直）