北斗七星

北斗七星 2011年5月23日付 Vol.1383

2011/05/26 15:38

週刊BCN 2011年05月23日vol.1383掲載

▼訪問回数を重ねるごとに気がつくことが変わってきた。昨年から頻繁に中国とその周辺国に出向くようになった。街に入ると、家電量販店を訪ねる。まず気になるのは、日本製品は置いてあるのかどうか、だ。その次が販売店の大きさ、陳列の仕方、店員の対応、支払いの仕組み、最後は切実な要求のトイレとなる。

▼たいていの街では、家電店が寄り添って電気街になっている。店の規模に大小があっても、その街の民力におおよそ比例しているようだ。店の規模と店内のお客の雰囲気は、北京は北京なりに、長沙は長沙なりにである。量販店は、街の規模と釣り合いがとれている。

▼さて、日本製品は店にあるのか。白物も黒物もある。ただし、期待しているほどの日本ブランドは見当たらない。白物は中国ブランドが多い。黒物はサムスン、LGの韓国ブランドが目につく。中国にいると、デジタル・オリンピックの気分になってきて、いつの間にか、「ニッポン、チャチャチャ」が頭に浮かぶ。いつの間に日本は戦わなくなってしまったのか。そんな気分になる。今は東北地区の産品を買うことと、日本製品を買うことが生き残る道だ。「ガンバ、ニッポン」。(直)
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