旅の蜃気楼

興味津々、中国的結婚披露宴

2011/09/01 15:38

週刊BCN 2011年08月29日vol.1396掲載

【上海発】結婚式の招待状が届いた。中国の友人からだ。開催場所は上海・南京西路の上海展覧中心の中にある「極品海鮮楼」。中国の結婚式への列席は初めてだ。招待を受けてみることにした。それにしても開催時刻が夜の7時からと遅い。なぜなんだろう。会場で右隣に座った中国人が教えてくれた。「今日は平日だから、夜の開催になる。上海の通勤時間帯は猛烈な交通渋滞だから、少し時間をずらしているんだよ」。

▼上海の交通は終日混雑が続く。約束した時刻通りの訪問はなかなか難しい。結婚式も同様で、招待者は三々五々集まってくる。八割方集まったかなというところで、20分遅れで新郎新婦の入場だ。司会者の話が始まった。新郎新婦が指輪を交換する。誓いの言葉を双方で交わす。次いで、「それでは愛の接吻を」となる。アンコールがあって、会場は大いに沸いた。祝いの光景はいつどこで見てもいいものだ。皆が思い思いに祝辞を贈る。中国語のスピーチなので、詳細は理解できないが、聞き続けていると分かった気になって、一緒に笑えてしまうのが不思議だ。

▼伊勢海老の料理が出てきた。今日のメインディッシュかな。すると、左隣の中国人が長い箸で一つを摘むと私のお皿に運んでくれた。当日の料理のなかでいちばん美味しかった。満足げな表情をしていると、その人が別の料理を指差した。高野豆腐のようなものを食べなさいと言う。これを食べると「金持ちになる」と言っているらしい。確かめるために、上着の内ポケットに分厚い札束を入れるジェスチャーをしたら、愉快そうに首を縦に振るので、二人して笑ってしまった。そのうちに、ぽつりぽつりと人が帰り始めた。礼服の人は見当たらない。これがポピュラーな式だという。次回はトラディショナルな式に出てみたい。(BCN社長/奥田喜久男)

中国の“ポピュラー”な結婚式は日本とそれほど変わらない
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