国内SaaS市場が急成長を続けているなかで、見逃せないのが新興ベンダーの存在です。
調査会社のミック経済研究所によると、2011年度の国内SaaS市場規模は、前年度比13.3%増の1819億5100万円となる見込み。なかでも人事・人材管理市場は29.6%増と平均以上の成長で、タレントマネジメントが新しいサービス領域として市場拡大に寄与しています。ベンダー名を挙げれば、サクセスファクターズジャパンがとくに存在感を増しています。
直近で注目したいのが、経費管理に特化したベンダー、コンカーの国内市場への参入です。米国では1万社の納入実績をもち、日本でも外資系企業を中心に110社ほどが、すでに同社の経費管理アプリを利用しています。日本法人の三村真宗社長は、「大方の企業は、仕方なく自社でつくり込んでいる状況だ」と話し、市場開拓の余地が大きいことを強調しています。
2012年は、こうした新興ベンダーの動向を把握することがSaaS事業に取り組むときの材料となりそうです。(信澤健太)
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国内SaaS市場 経費管理に特化したベンダーが国内に参入 国内ベンダーに商機が到来かメールマガジン「Daily BCN Bizline 2011.12.13」より