〈一般的な解釈は…〉スマートフォンなどモバイル端末を一括管理する製品・サービス。

 「MDM」という用語は、英語の「Mobile Device Management(モバイルデバイスマネジメント=携帯端末管理)」のイニシャルをとったものである。MDMとは、企業で利用されるスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末を一括管理することができるサービス・製品を指している。

 MDMは、まだ比較的新しい用語である。2010年から、アップルのiPhoneをはじめとした新型モバイル端末の法人利用が増えていることを追い風として、MDM製品が次々と発売されてきた。

 モバイル端末の法人利用には、リスクがつきまとう。個人利用と異なり、端末の盗難・紛失による機密情報の漏えいをはじめ、仕事とは関係ないサイトにアクセスするといった不正利用など、企業はさまざまなリスクへの対応を迫られる。そのため、モバイル端末を導入するユーザー企業にとって、ポリシーを統一して、セキュリティやコンプライアンスの面で端末を一元的に管理することが、重要な課題になっている。

 MDMは、企業のポリシーを遠隔からいっせいに適用することができることを特徴としている。具体的には、企業のIT管理者がMDMの専用サーバーを利用してモバイル端末にコマンドを送信し、端末がそれを実行する。例えば、盗難・紛失の際に会社のオフィスからモバイル端末に「ロック」の指示を送り、端末をロックすることによって情報漏えいを防ぐことができる。このほかに、データの暗号化やパスワードの変更、ネットワークの設定などが可能なので、モバイル端末を包括的に管理することができるわけだ。

 MDMの製品・サービスは、モバイル端末の法人利用の増大によって、有望な商材になる可能性をもっている。