調査会社のガートナー ジャパンが、企業のCIOが抱える2012年の課題を調査した結果を発表しました。少し意外だったのは、テクノロジ面の優先度で、日本CIO企業の「クラウド・コンピューティング」が9位になっていること。一昨年、昨年は1位だったのです。
2012年は、オラクルの「Oracle Fusion Applications」やWindows Azure Platformを活用した「Microsoft Dynamics AX」が登場するなど、スイート製品のクラウド化が進みます。並行して、タレントマネジメントやコラボレーションをはじめとするクラウドベースの特化型アプリが市場に浸透していくとみられます。日本では、これまでクラウドERPの選択肢が少なかっただけに、いよいよ導入の機運が高まってもおかしくありません。にもかかわらず、この順位です。
クラウドへの関心が低迷するなか、各ベンダーは顧客や市場に向けて、クラウドベースのアプリケーションがもたらす価値を強く打ち出していく必要がありそうです。(信澤健太)
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ガートナージャパン、世界のCIOを対象に2012年の課題を調査メールマガジン「Daily BCN Bizline 2012.3.13」より