小規模ですが、順調に成長しているホスティング事業者がいます。長野県に本社を構える「使えるねっと」です。従業員数は34人。競争が激しいホスティング業界で、ユーザー企業2万社を抱えています。
ユーザー企業は堅調に増えています。その理由は二つあります。まずは販社。全国に拠点をもつベンダー10社を確保しています。次に価格です。首都圏より地価の安い長野県にデータセンターを設置、しかも少ない人員で大手より人件費がかからないことから、どの事業者よりも安価なホスティング料を実現しています。ユーザー企業にとって利用しやすく、販社にとっても売りやすい。さらに、使えるねっとも利益を上げている――。提供する側、売る側、使う側のすべての人にメリットがある「三方よし」。このサイクルを構築しているのが成長の要因です。
社長CEOのジェイソン・フリッシュ氏はオーストラリア人。15歳のときに交換留学生として来日し、日本の文化が好きになって、「日本に働きたい」と、大学を卒業してから日本で就職したそうです。会社が成長軌道に乗ったことから、次の目標を立てました。記事には、その夢を書いています。(佐相彰彦)
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<インタビュー>使えるねっと 代表取締役社長CEO ジェイソン・フリッシュ 電気のようにITを使う環境へメールマガジン「Daily BCN Bizline 2012.4.16」より