新たな製品やサービスは、登場から時を経ると多くの企業が追随し、コモディティ化して、価格競争が始まります。モノによっては価格破壊を引き起こします。例えば、ストレージ。10年前の外付けHDDは、100GBで約3~4万円が相場でした。性能が向上して容量がどんどん増えていくとともに、価格競争が激化。今や1TBの外付けHDDを約8000円で購入することができます。
時代の要請は、その製品としてのストレージを不要にしつつあります。それが、クラウド型のオンラインストレージサービス。無料のものと有料のものがありますが、セキュリティなどの観点から、法人向けでは有料が主流となっています。有名なものとしては、専業の「Dropbox」やグーグルの「Google Drive」、マイクロソフトの「Windows Live SkyDrive」などがあります。
8月21日、米アマゾンウェブサービス(AWS)は、低価格の法人向けストレージサービス「Amazon Glacier」を発表しました。価格は1GBあたり月額0.012USドル(約1円)。1TBの利用だと月額約1000円です。オンラインストレージサービスにも、価格破壊の波が押し寄せるのでしょうか。(真鍋武)
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AWS、低価格のストレージサービス「Amazon Glacier」メールマガジン「Daily BCN Bizline 2012.8.24」より