アマゾンデータサービスジャパンは、1月26日、Amazon.comグループのAmazon Web Services LLC(AWS)が、クラウド型ストレージサービス「AWS Storage Gateway」をスタートしたと発表した。

 「AWS Storage Gateway」は、オンプレミス(客先設置型)のIT環境とAWSが提供するクラウド上のストレージサービス「Amazon S3」をシームレスに統合するサービス。既存のアプリケーションの構成を変更することなく、オンプレミス上のデータを、拡張性・信頼性やコスト効率にすぐれたAWSクラウド上へ安全に保存することができる。

 システムを復帰させるとき、オンプレミス側での復帰だけでなく、クラウド側でも復帰させることなどができるようになるので、クラウド環境をディザスタリカバリ用途として利用できる。

「AWS Storage Gateway」の概要。オンプレミスのデータセンターとAWSが提供するクラウド上のストレージサービス「Amazon S3」を連携できる

 利用料金は、ストレージゲートウェイ一つにつき月額125ドルで、60日間のフリートライアル(無料お試し期間)サービスがある。「Snapshot Storage」の利用料金は、1GBにつき月額0.14ドルから。

 富士ソフトグループのイデア・コンサルティング(掛江正昭社長)は、1月23日、AWSを活用したオラクル製のERP「JD Edwards EnterpriseOne」導入支援のデータのバックアップサービスに「Amazon S3」を使うことを発表。BCP(事業継続管理)やDR(災害復旧)に役立てるなど、国内でも有力SIerの基幹業務システム構築のインフラとして、AWSが徐々に浸透しつつある。

 「Amazon S3」は、耐久性11桁(99.999999999%)を実現し、同一リージョン内でも複数の施設に同時にデータバックアップができるように設計されている。これは、もし1 万個のオブジェクトを「S3」に保存すると、1000万年に一度、平均して一つのオブジェクトを失うかもしれない、というレベルだという。

 またAWSは、東京、シンガポール、北バージニア(米東海岸)、北カリフォルニア(米西海岸)、オレゴン(米西海岸)、アイルランド(欧州)、サンパウロ(南米)、AWS GovCloud (米国)の世界8か所にインフラストラクチャ・リージョン(リージョン内は複数のデータセンターで構成)を設けている。イデア・コンサルティングでは、立地に依存しないサーバー管理が可能で、災害対策としても有用な環境だとみている。