クレオは苦しんでいました。「市場がまだ回復せず、受注が減っているときに赤字プロジェクトが発生してしまうなど、非常に苦戦しました」。2011年の年頭取材に応じた土屋淳一社長(当時)は、前年の業績をこう振り返りました。同年4月1日には持株会社制に移行し、経営基盤の強化に取り組みます。
2012年4月、新社長に就任した林森太郎氏は、「40年弱のクレオの歴史のなかで培われた文化があるので、そう簡単に変わることができるとは思っていません」としながら、「経営トップと現場の距離感が縮まって、経営のスピードが上がっている」と強調します。
気になるのは、連結子会社の成長モデルをどのように築くのかがみえにくいこと。分社化した事業会社それぞれの守備範囲での成長を目指していますが、グループ傘下各社の強みをどのように生かすのか――。「できることはある」と断言する林社長のインタビューです。(信澤健太)
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<トップインタビュー>クレオ 社長 林 森太郎メールマガジン「Daily BCN Bizline 2012.9.4」より