サードウェーブテクノロジーズの法人向けサーバービジネスが好調です。同社は東京・秋葉原を中心にパソコン専門店を展開するドスパラの法人事業部が独立して、今年7月に誕生した会社です。
メインの顧客は、企業や大学の研究機関。サーバーを検証用など、特定用途で使っているユーザーです。こうしたユーザーは、高いパフォーマンスや拡張性、省電力、そして価格など、さまざまなことを要求してきます。サードウェーブテクノロジーズは、その細かなニーズに確実に応えることで、案件を獲得してきました。価格を安く設定しても、十分に利益が出るノウハウをもっています。
特定用途のサーバーは、サーバー市場全体の10%に満たないとみられており、決して規模が大きいとはいえません。しかし、一度案件を獲得すれば、リピーターを確保できます。
同社は売上成長率10%前後の維持が目標。さらに、野本卓社長兼COOは「一般企業でも、サーバーに対して多くの要望があるのではないか」と、特定用途以外でも要望の存在を示唆します。厳しいといわれるサーバービジネスで収益増を果たしているサードウェーブテクノロジーズが、ユーザーを広げようとしています。(佐相彰彦)
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サードウェーブテクノロジーズ 法人に特化してサーバーなどを販売 売上成長率10%前後を維持メールマガジン「Daily BCN Bizline 2012.12.10」より