北斗七星

北斗七星 2013年6月10日付 vol.1484

2013/06/13 15:38

週刊BCN 2013年06月10日vol.1484掲載

▼歴史は繰り返されるのか。情報システム開発で再び内製化率が高まっている。1980年代、大企業を中心にシステム開発の人員を多く抱え込んだ。まだ汎用ソフトがない時代、社内での開発があたりまえになり、専門分野として情報システム子会社の設立も相次いだ。しかし、現下の内製化率の高まりの実情をよく聞けば、時代が後戻りするわけではないようだ。

▼オープン化が進み、外部のITベンダーに外注する傾向が強まる。情報システム子会社は次々と親会社に吸収されている。ただし、開発人員や外注コストの削減といった後ろ向きの施策ではない。汎用的なシステムはクラウドで外出しして、重要な部分の開発に人を回す企業が増えたのだ。短期的にみれば、内製化率が上がることは外注費抑制につながる。企業内では、システムを“守る”運用技術者が基幹部分の開発に充てられているのだ。

▼本田技研工業で教育担当、人事、社長室などを歴任して独立したシステム科学社長の石橋博史氏の「HIT手法」が注目の的だ。IT全体を最適化しても並行して業務革新が成されなければ、ITは無用の長物と化す。内製化もいいが、業務を理解してITを有効活用するノウハウをもつ技術者の養成が急務だ。(吾)
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