少し前の話になりますが、今年のゴールデンウィークは静岡に行ってきました。新幹線の窓から朝日に包まれる富士山を見ました。日本三景の一つ、三保松原には昼頃到着。少し曇りましたが、空に富士山の白いてっぺんが浮かんでいます。新幹線と三保松原から見る雄大な富士山は、いずれも絶景でした。
6月22日、ユネスコが富士山と三保松原を世界文化遺産として登録することを決めました。富士山だけではなく、景勝地として富士山と深い関係をもつ三保松原も登録が認められ、静岡県の関係者は大いに喜んでいるようです。今後、観光が活性化することは間違いないでしょう。インフラの整備が急務になります。
現地に行って感じたのは、観光情報が不足していることです。どこに行けばおいしい魚料理を食べることができるか、どのバスに乗ればいいのか。三保松原の玄関口であるJR清水駅に着いたときに、あまりにも情報がなくて少しいらいらしました。ITを活用して、観光客に有益な情報を提供することが求められます。
全国各地の観光スポットで、ITを駆使して観光サービスを提供する取り組みが進められています。例えば、日立ソリューションズはスマートフォンを活用して、沖縄を訪れるレンタカー利用者に、GPSと連動して観光地や立ち寄り地の情報を地図上で表示するサービスの実証実験を実施しています。世界文化遺産登録を機に、富士山と三保松原でもIT化を実現してほしいと思います。(ゼンフ ミシャ)
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日立ソリューションズなど3社、沖縄でICT観光サービスの実証実験メールマガジン「Daily BCN Bizline 2013.6.26」より