記者といえば、本業は記事を書くことですが、取材時には写真も自分で撮るケースが少なくありません。その意味では写真撮影のプロでもあるのですが、実際は、当然ながら、なかなかプロのカメラマンのようにはいかないのが現実。機材だけでなく、腕の問題が眼前に横たわります。
多くの読者の方にお楽しみいただいている『週刊BCN』の密かな人気コラム「行きつけの店」は、そんな記者の写真の腕が如実に表れる企画です。お店の外観や料理の写真を掲載するのですが、とくに料理の写真は、おいしそうに撮るのは難しい……、と思わずにはいられません。
『週刊BCN』は、記者が撮影した写真は「JPEG撮って出し」でそのまま入稿することが多いので、私はホワイトバランスを適正に設定して、おいしそうに見える色味で撮ることに留意しています。しかし、何よりも、どの角度からどんな構図で撮るかによって、料理の印象がまるで違ってくることをあらためて実感しています。
SNSなどに料理の写真が大量にアップされる時代ですが、なかには本当においしそうに撮れているものがあって、驚かされるときがあります。記者も試行錯誤しながら、何とかおいしそうに見える写真を撮ろうと奮闘していますので、そんな視点からも「行きつけの店」をご覧いただくと、また違ったおもしろさがあるかもしれません。(本多和幸)
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コラム「行きつけの店」の記事一覧メールマガジン「Daily BCN Bizline 2014.6.10」より