北斗七星

北斗七星 2014年8月11・18日付 vol.1542

2014/08/21 15:38

週刊BCN 2014年08月11日vol.1542掲載

▼一獲千金を夢見て多くの人がカリフォルニアに群がった「ゴールドラッシュ」。ここで最も儲けたのは、金を掘り当てた人ではなく、採掘者にシャベルとバケツを売った青年だったというのは有名な話だ。発想の転換でビッグマネーをつかむたとえとして、今も語り継がれている。

▼日系IT企業の関心が以前よりも薄れた中国市場。政治摩擦に商慣習・文化の違い、代金回収の難しさなど、理由はいくつかあるが、日本本社の経営幹部が中国に対して慎重な姿勢を示すことが多くなった。撤退を決断する企業もあれば、駐在員を減らす会社も現れている。だが、そんな状況だからこそ伸びているビジネスもある。例えば、監視カメラとパソコンの操作ログ収集ソフトが日系企業に売れている。日本人スタッフが中国人スタッフを現地でマネジメントできなくなったので、遠隔監視できるツールを求めていることが理由だとか。

▼厳しい状況にあるように感じるマーケットでも、発想の転換で伸びる製品やサービスは必ずある。今年3月から上海に駐在する記者が探しているビジネスの芽と、150年ほど前の出来事を照らし合わせながら、そう思う。(鈎)
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