ERPといえば、SAPやオラクルなどのグローバルベンダーが市場をリードしているわけですが、健闘している国産ベンダーも存在はするものの、彼らと渡り合うまでには至っていないのが現状です。増え続ける日系企業の海外拠点が昨今の国内ERP需要を支えていることを考えれば、グローバルベンダーの優位性は高まるばかりともいえそうです。
ERPに限らず、グローバルにビジネスを展開する企業向けのパッケージソフト分野では、日本のベンダーがなかなか存在感を発揮できずにいます。しかし、ワークスアプリケーションズが来年発売するクラウドERPの新製品は、そうした状況を一変させるかもしれません。従来のERPはもちろん、グローバル大手を含む他社の最新製品やイノベーションの方向性と比較してみると、非常に「異質」なのです。それゆえに、企業向けITの技術トレンドそのものを変えるポテンシャルすら秘めていると感じます。
『週刊BCN』では、12月15日号で同社の新しいERPを掘り下げるとともに、12月22日/29日合併号では、牧野正幸CEOのインタビューを掲載しました。この国産ベンダーには、とてつもない野望があります。それが成就するかどうかは時を経なければ分かりませんが、注目に値する取り組みをしていることは確かです。(本多和幸)
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HUEの衝撃! ERPのイノベーションは企業のITを変えるかメールマガジン「Daily BCN Bizline 2014.12.24」より