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国産PaaSで業務アプリを作成する

 サイボウズの「kintone(キントーン)」は、業務アプリケーションを簡単に構築できる国産のPaaSである。システム開発のノウハウがない業務部門でも、表計算ソフトを使う感覚の延長で利用できることから、ユーザー企業の業務部門でも導入が進んでいる。

 サイボウズのパートナーには、kintoneを活用して低価格でシステムを構築するサービスも提供されていて、その構築スピードから“リアルタイムアジャイル”という言葉も使われ始めている。kintoneを使ってITベンダーが構築したシステムでも、運用とメンテナンスを社内でというケースも増えてきている。それほど、使いやすいというわけだ。

 その使いやすいkintoneについて、導入から運用までを優しく解説しているのが本書である。クラウドサービスとしてのkintoneではなく、“情報共有”の視点で本書は解説している。内容は初心者向けということもあって、入社2年目の営業担当社員を中心に物語形式で進む。会話部分を読むのが面倒と思う場合は、そこを飛ばして、画面を中心にkintoneの活用方法を学べばよい。

 kintoneは約1か月の試用期間が用意されているため、本書を確認しながら、実際にシステムを構築するのがいいだろう。時間がない場合は、表計算ソフトで運用している業務をkintoneに移行するという手もある。本書では1章分を割いて、表計算ソフトからのアプリ作成手順を解説している。国産PaaSの実力を知るのに最適な解説本である。(亭)


『はじめてのkintoneアプリ構築入門』
末次 章 著
日経BP社 刊(2200円+税)