『週刊BCN』で連載していた「地域No.1店舗の売れる秘訣」が2015年4月6日号(vol.1574)で最終回を迎えました。2013年10月7日号(vol.1500)の連載開始から数えて、全73店舗を紹介。その取材を通じてわかった一つは、店舗ごとに売れ筋のアイテムが違うということです。
店舗の独自ブランドやオリジナルモデルを除けば、家電量販店とパソコン専門店で扱う商品は、どこも似たり寄ったり。にもかかわらず、例えば、駅前店では最新モデルが人気で、郊外店では一世代前のモデルがよく売れる。また、高所得者が多く住む地域では上位機種が売れて、庶民的な地域では下位機種が売れる、といった具合です。加えて、店舗の接客の仕方によっても、売れるアイテムは異なってくるようです。
そのため、各量販店・パソコン専門店では、各地域の特性を分析し、充実させるアイテムを選び、店内のレイアウトや商品・人の配置・接客に工夫を凝らしながら、それぞれの地域に合った店づくりを進めておられます。連載の取材を通じて、そのことを肌身で体験できたことは、私にとって貴重な財産です。
あるときは、大都市の電気街をめぐり、あるときは、地方の駅前や商店街にある店を訪ねる。またあるときは、各地のショッピングモールやロードサイドにある店舗にクルマを飛ばし、ときには、住宅地の真ん中にあるショップにお邪魔する。本当に全国各地、さまざまな場所の、さまざまな店舗を取材させていただきました。正直、現地までの道のりの遠さに、くじけそうになったこともなくはありません。が、今や、すべてが楽しい思い出です。
取材にご協力いただいた73店舗の皆様、本当にありがとうございました!連載は終了となりますが、ぜひ、今後ともよろしくお願いいたします。(佐相彰彦)
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<地域No.1店舗の売れる秘訣 あの人気店はこうしてつくられた>まとめ 専門店編――ユニークな取り組みで来店を促進 他店にはない人材と品揃えが強み メールマガジン「Daily BCN Bizline 2015.4.13」より