業務の効率化やコスト削減を目的とした“守りのIT投資”一辺倒から脱却し、日本企業の経営力向上、競争力向上に資する“攻めのIT投資”を促していく――。近年、多くのITベンダーが共通して口にするようになった言葉です。確かに、戦略としては納得のいくものですし、むしろ、そうした提案ができなければ生き残っていけないのは確かでしょう。

 一方で、“攻めのIT投資”を顧客に受け入れてもらうには、これまでのITの提案とは異質の新しい価値をきちんと理解してもらわなければなりません。これは、結構高いハードルです。「新進気鋭の若手経営者が率いるスタートアップ」ならともかく、「1965年の創立で、職人肌の創業社長がまだまだ現場で頑張っている従業員50人の部品メーカー」だったりすると、ITリテラシーが低い可能性も高く、攻略はなかなか大変かもしれません。

 クラウドネイティブな税務・会計システムを提供するアカウンティング・サース・ジャパン(A-SaaS)は、中小企業の経営やIT投資に大きな影響力をもつ税理士事務所とともに、そのハードルを越える方法を模索しています。先日、同社の佐野徹朗社長にお話をうかがう機会を得ました。中小企業にも“攻めのIT投資”を――。それこそが佐野社長の悲願なのだということが、痛いほど伝わってきました。(本多和幸)

【記事はこちら】
アカウンティング・サース・ジャパン 代表取締役社長CEO 佐野徹朗
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2015.7.28」より