「走った距離は裏切らない」。アテネ五輪・金メダリストの野口みずきさんの言葉です。その影響かどうかはわかりませんが、マラソンのトレーニングでは、多くのランナーが走った距離を気にします。「サブスリー(フルマラソンのタイムが3時間以内)を目指すなら、月間で300km以上走る必要がある」なんてことも、まことしやかに伝えられています。ただ、何かと忙しいITエンジニアには、月間で300kmも走る時間を確保することができません。
ITエンジニアとして活躍するJBアドバンスト・テクノロジーの新居田晃史さんは、自己ベストが2時間29分56秒というエリートランナーです。でも、実業団の選手ではありません。フルタイムで働く一般的なITエンジニアです。その新居田さんの月間走行距離は、150kmほど。サブスリーも厳しいと思えるほどのトレーニング量なのに、すばらしいタイムをたたき出してしまうのです。ポイントは「効果の大きいトレーニングしかやらない」でした。ITエンジニアならではの発想ですよね。
さっそく、自分のトレーニングに取り入れようとしましたが、簡単にはマネができません。シルバーウィークの5日間では、だらだらと100kmほど走ってしまいました。目標のサブスリーは遠のくばかりです。(畔上文昭)
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<特別インタビュー>Sports×IT ITエンジニア最速(※編集部調べ)のマラソンランナー エンジニア視点のトレーニング方法を語る メールマガジン「Daily BCN Bizline 2015.9.29」より