10月23日、中国工業和信息化部(工信部)は、ソフトウェア・情報技術サービス産業の最新動向を発表しました。これによると、2015年第3四半期(1~9月)の累計売上高は、前年比16.5%増の3兆1127億元。市場全体は堅調に成長しています。

 しかし、すべての地域が順調というわけではありません。例えば、山西省では急激に市場環境が悪化。第3四半期の累計売上高は、ソフトウェア業務が前年同期比17.4%減、ソフトウェアプロダクトが同21.7%減、情報技術サービスが同6.3%減と、厳しい局面にさらされています。

 経済を支えていた石炭ビジネスが、近年の価格下落などの影響で打撃を受けていることなどから、14年の山西省のGDP成長率は4.9%と、中国31省・直轄市・自治区のなかで最も低い数字となりました。こうした不況のあおりを受けて、IT産業も低迷したものとみられます。

 広大な中国。すべてを一緒くたに語ることはできません。各地方都市を実際に歩いて、ビジネスの可能性を判断する必要がありそうです。(上海支局 真鍋武)

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メールマガジン「Daily BCN Bizline 2015.10.30」より