北斗七星

北斗七星 2015年11月23日付 vol.1605

2015/11/26 15:38

週刊BCN 2015年11月23日vol.1605掲載

▼会話が噛み合わないときがある。互いの主張が違うとなれば、なおのこと。雲行きが怪しくなってくると、ポイントを微妙にずらしてくることも。それが始まったら、これ以上は時間の無駄でしかない。

▼人工知能(AI)とされるメッセージングアプリの自動応答システムを使ってみたが、どうにも会話が成り立たない。何度となく問いかけてみたが、すっとんきょうな答えが続く。これまた、時間の無駄だったか。

▼相手が人工知能だと、相手に配慮せずに質問ができる。人工知能だと思って、見下して会話をしていなかったか。急にそんなことを思いついたので、これまでを反省し、再挑戦してみることに。何度か我慢強くやり取りを続けていく。やはり変わらないかと思った矢先、急に会話が成り立ち始めたではないか。人工知能もコツをつかんだかのごとく、その後は流れるように会話が続いた。人工知能にも得意分野があるのだ。

▼人も人工知能も、知識(データ)がなければごまかすしかない。すっとんきょうな答えも、実は人間なみの高度なテクニックなのかも。完全に認めたわけではないが、そろそろ対等の立場で相手をしてやるとするか。(風)
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