BOOK REVIEW

<BOOK REVIEW>『SAP SQL Anywhere 17』

2016/02/18 15:27

週刊BCN 2016年02月15日vol.1616掲載

自己管理型RDBMS入門ガイド

 優秀な業務系システムエンジニアは、データベースの設計を見れば、業務システムの概要が理解できる。業務システムのプログラム部分は、データベースにデータを格納したり、格納されたデータを抽出して計算したりする程度。データがどのように格納されているかがわかるデータベースの設計を見るほうが、業務システムの役割がよくわかるというわけだ。その真偽のほどはともかく、業務システムでデータベースの重要性を否定するエンジニアはいないだろう。

 世の中には多くのデータベースが存在するが、ここで紹介するのはSAPが提供するRDBMS(Relational DataBase Management System)製品「SAP SQL Anywhere 17」である。SQL Anywhereは、一般的にモバイル&組み込み向けと定義されるが、それがすべてではない。本書におけるSQL Anywhereの定義は、次のとおりである。

 「SAP SQL Anywhereとは、複数のプラットフォーム上で稼働し、アプリケーションに埋め込むこともできる、軽量で自己管理型の汎用RDBMSとデータ同期テクノロジーのスイート製品である」

 今どきのポイントを挙げるとすれば、「データ同期テクノロジー」のところか。本書ではIoTに最適なRDBMSとして、工場内のサーバーに導入したSQL Anywhereにデータを集め、基幹システムに転送する活用例を紹介している。

 SQL Anywhereは、開発用であれば無償で利用できる。本書はインストール方法からていねいに紹介しているので、SQL Anywhereを試してみたいエンジニアにおススメである。(亭)


『SAP SQL Anywhere 17』
SAP SQL Anywhere解説書出版プロジェクトチーム 著
翔泳社 刊(3800円+税)
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