中国にいると、日本ではあまり見かけないものを目にする機会が多々ありますが、実は自動販売機もその一つ。私は自動販売機の専門記者ではありませんが、設置台数が日本と比べて少ないわりに、珍しいものを頻繁に見かけるので、たびたび『週刊BCN』のコラム枠で紹介してきました。

 日本で自販機といえば、飲料を販売する機械というイメージが強いですが、中国では、生肉や生野菜などの生ものを専門で扱う自販機もあれば、医薬品を扱うものもあり、販売物の種類が豊富。最近では、その場で搾った新鮮なオレンジジュースを提供する自販機が、地下鉄の駅構内などで急増しています。ただし、あまり売れていないようですが……

 また、利用方法もユニークなものが増えてきました。最近見かけたある自販機では、食品メーカーのキッコーマンが、自社ブランドの醤油の販促キャンペーンを実施していました。SNSアプリ「微信(WeChat)」でキッコーマンのアカウントをフォローすると、ユーザーは無料で自販機にある醤油を手に入れられるというものです。

 中国では現在、「互聯網+」行動計画が掲げられ、あらゆる産業のインターネット化が進められています。自販機に関しても、すでに「支付宝(Alipay)」などのオンライン決済サービスへの対応が進んでいます。今後、さらにインターネット化が急速に進めば、新たなビジネスモデルが生まれるに違いありません。私が自動販売機の専門記者になるのも、時間の問題かも。(上海支局 真鍋武)

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インターネット+自販機
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2016.5.20」より