先日、伊豆高原の温泉宿に泊まり、太平洋や伊豆諸島を臨む露天風呂から日の出を眺めるという贅沢な時間を過ごしました。晴れてはいたものの、ちょうど日の出の方向に、伊豆大島・三原山の倍の高さあたりまで薄く雲がかかっていたため、残念だなと当初は少し気落ちしていました。ところが、薄雲を眩い橙色に染めながらやがて顔を出した朝日は神々しいという表現がぴったりで、何ともいえない感動を覚えました。水平線からすんなり顔を出さず、「延長戦」を経た日の出ならではの大きな輝きがあったように思います。

 新しい価値をもつITソリューションの市場を立ち上げようとする場合も、すんなり「日の出」とはいかないのが常。新興ベンダーが市場を開拓したクラウド会計アプリケーションは、FinTechの牽引役として注目されるなど、話題性こそ高いものの、法人向けのビジネスはなかなか本格的な普及拡大フェーズに入れない状況が続いています。FinTech的施策の推進や新興ベンダーによる多額の資金調達、さらには新たなビッグプレーヤーの参入もあり、2017年も話題には事欠かない市場になりそうですが、真の日の出を見せてくれるのかどうかにも注目したいところです。(本多和幸)

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メールマガジン「Daily BCN Bizline 2016.12.27」より