IT進化に取り残されないために


 AIは倍々のスピードで進化を続けている。2045年にはAIが人間の知性を超えるシンギュラリティが到達するといわれている。このあまりに急激な進化を前に、不安を感じる人は多い。

 著者は、米国・シリコンバレーで設立したシンギュラリティ大学を卒業した。同大学では、これまで倍々で進化していたテクノロジーが垂直進化を始めた時にどう向き合うか、どう先回りして取り込むか、その考え方を「エクスポネンシャル(指数関数)思考」として教えている。この内容を日本向けにカスタマイズしたのが本書だ。

 テクノロジーの急激な進化に対して、なぜ不安を抱くのかから始まり、これから私たちが経験する変化とその方向性とは何か、そして行動する指針を示している。また、組織はどのように変わるか、個人としてどのように対処すべきかもまとめている。

 これから押し寄せるかつてないほどの変化の波。この波に呑みこまれないために必要なスキルを本書から見出してほしい。(海)
 

『エクスポネンシャル思考』
齋藤和紀 著
大和書房 刊(1600円+税)