熱っぽく語る高橋さんらしいエッセイ集


 インターコム創業者で代表取締役会長CEOの高橋啓介さんが著したエッセイ集。ここ5年ほどメールマガジンに寄稿したコラムをもとに加筆してまとめたものだ。

 お金儲けだけでは仕事は長続きしない。そこに夢があってこそ、俄然やる気が出てくる。タイトルの「ロマンとそろばん」は、高橋さんが「好きな言葉」だそうだ。むしろ夢(ロマン)が先にあって、それをどうビジネス(そろばん)に結びつけるかが醍醐味だとも受け取れる。

 パソコン通信全盛期の1990年頃、多くのユーザーがインターコムの「まいと~く」を使って掲示板を巡回した。その時代から今のクラウド時代に至るまでの時間軸で、ソフトウェア開発ビジネスに夢を抱き続け、熱っぽく語っている。長く業界に籍を置く人なら「あぁ、あのときはそうだった」と、深く共感できること間違いなし。もちろん若い人にも読んでもらい、ソフト開発のおもしろさを知ってもらいたいものである。(寶)
 

『ロマンとそろばん~ソフト会社CEOの独り言』
高橋啓介 著
BCN 編集
インプレスR&D 刊(Kindle版1620円)