▼西日本を中心に甚大な被害をもたらした平成30年7月豪雨。被災地では、ようやく応急仮設住宅への入居が始まった段階だ。復興への支援が必要な場面は、これから拡大していく。

▼「〇〇年に一度の大雨」「過去経験したことのない雨量」などの表現を耳にすることが増えた。この7月豪雨では三日間の総雨量が1800ミリを超えた地点すらある。行政の一般的な雨水対策が、「5年に1度」レベルとされる1時間50ミリの雨量への対応を目標にしていることを考えれば、いかに異常な数値か分かる。

▼複雑系科学とITの進歩により、いつかは天気予報が正確にできるようになるのか。ただし、そんな世界に近づいたとしても、防災の基本は自分で自分の身を守る「自助」であることに変わりはない。ひとまず、ハザードマップを確認するなどの基本を徹底したい。

▼8月も豪雨災害は山形県を襲い、今月はついに本来の台風シーズン。自然災害の脅威は日本列島をなかなか解放してくれない。防災リテラシーを上げることは、ITリテラシーを上げることとはまた別の次元で、不確実性の時代を生き抜くのに必要な努力ではないか。(霹)