▼中世にマルタ騎士団が築いた城塞都市バレッタが世界遺産にもなっているマルタ島。夏は多くのバカンス客でにぎわうリゾート地でもあるが、先日、休暇を取って海風が冷たい冬に訪れてみた。

▼リゾート感はなかったが、マルタ騎士団とオスマン帝国の大船団との戦いなど、中世の歴史に思いをはせるには十分なほど雰囲気があった。屋台なども含めてクレジットカードがほとんどの店で使え、多額の現金を持ち歩く必要がなかったのは旅行者にはありがたい。物価は日本よりも少し安い程度で、タクシーも格安。親切な運転手が時間制定額の周遊ガイドを申し出てくれたので、お願いした。

▼ところがこれは大失敗。支払時の請求額は、よく分からない名目のサービス料などが加算され、当初提示された額の約1.5倍。まぁ仕方ないか、と思ってしまう程度の額を提示してくるのが憎いが、カードでの支払いも受け付けてもらえず、レシートももらえず。闇営業に加担してしまった。

▼手持ちの現金がほとんどなくなりかけ、キャッシュレスの効能を改めて実感する機会にもなった。フィジカルな世界では、クリーンなお金の流れを担保するのはなかなか難しい。(霹)