▼千葉県の鴨川シーワールドは、シャチの水中パフォーマンスがキラーコンテンツだ。ショーが始まる直前、観客は係員に「上段の客席までずぶ濡れになります」と脅され、ポンチョや貴重品用の防水袋の購入を勧められるが、その言葉を信用しない人も多い。

▼ネタバレ注意。体長5メートルにもなる大型水生生物がジャンプすれば、跳ねる水の量はかなりのものだし、尾びれで客席に大量の水をかけることを目的としたパフォーマンスでもあるのだ。予想外にずぶ濡れになっても、それを楽しめる心の余裕を持った方がいい。

▼2020年夏には、川崎駅前の既存商業施設にAIやIoTを駆使したインタラクティブなコンテンツを備える新感覚の水族館がオープンする予定だ。エンターテインメントには「驚き」の要素が重要だが、先進技術がそこにどう貢献するのか。

▼海の食物連鎖の頂点に位置する獰猛な生物というイメージが強いシャチは、実は賢く訓練しやすいのだという。鴨川シーワールドはシャチの繁殖でも複数の実績があり、ショーではトレーナーとの強固な絆がうかがえる。ここに新鮮な驚きを覚える人が多いことも、人気の秘訣なのだろう。(霹)