あらゆる産業を巻き込む、孫正義氏の戦略とは

 孫正義氏率いるソフトバンクグループ。「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」によるAI企業への投資や、「ウィーワーク問題」による巨額損失、傘下のヤフーとLINEの経営統合など、同社の動向が国内外から注目されている。

 本書は、そうした日本を代表する巨大企業のソフトバンクグループについて徹底的に迫った一冊。著者の立教大学ビジネススクールの教授で、近著に『GAFA×BATH 米中メガテック企業の競争戦略』(日本経済新聞出版社)などがある田中道昭氏は、ソフトバンクグループを率いる孫正義氏が描く戦略は、「全産業に大再編を巻き起こす可能性を有している」と指摘し、そうした同社の近未来を知ることが「自らの業界や企業の戦略を練り直していくことに最も貢献するのではないか」と訴える。本書では、同社がたどってきた歴史をはじめ、投資戦略や金融財務戦略を分析したほか、米国GAFAや中国BATHとの比較分析による同社の特徴、シナリオ分析による近未来の同社の姿をひも解いている。(宙)
 


ソフトバンクで占う2025年の世界
全産業に大再編を巻き起こす『孫正義の大戦略』
田中道昭 著
PHPビジネス新書 刊(970円+税)