▼IT業界の年始は概ね穏やかで、メディアにとってはネタ枯れの時期だ。しかし今年は、仕事始めの週から大きなニュースがいくつか入ってきた。

▼本号トップニュースでも詳細を解説しているが、富士ゼロックスがついに「ゼロックス」と決別し、富士フイルムブランドでビジネスをやっていくことを決めた。これまで米ゼロックスが販売を担当してきた欧米などの市場にも、国産のオリジナルブランドで殴り込む。玉井光一社長は「勝算あり」と意気込むが、グローバルの複合機市場の台風の目となるか。

▼SAPジャパンの福田譲社長が3月末で退任し、国内事業会社のCIO兼デジタル変革(DX)推進担当役員に就任するという発表もあった。DXへの取り組みが遅れていると指摘されることが多い日本。福田社長が、日本企業をデータ駆動型のインテリジェント・エンタープライズに変え、海外でも勝てるようにする方法論を確立しつつあると語っていたのを思い出す。

▼SAPジャパン初の生え抜き社長である福田社長。年齢もまだ40代半ばだ。ITベンダーではなく、ユーザーに立場を移して、何を成し遂げようとしているのか。楽しみに見守りたい。(霹)