▼WHOによりパンデミックが宣言された新型コロナウイルス感染症。流行の長期化リスクに世界の国々が連携して立ち向かわなければならない局面になった。公衆衛生上の危機とともに、非常に大規模な経済危機のリスクもはらむ。

▼刻一刻と変化する状況に応じて、社会全体へのダメージを最小化する多角的な施策を打っていくことが求められるわけだが、その効果を最大化するには多くの人に必要かつ確かな情報がきちんと届く必要がある。集団ヒステリーやパニックも世界中に伝染し、フェイクニュースが氾濫している。フィルターバブルやエコーチェンバー現象の作用も含め、インターネット体験のあり様についてさらに議論が進む契機にもなるだろう。

▼新型コロナウイルス対策でテレワークなどを支援すべく自社サービスを無償提供するITベンダーも増えている。内閣官房や総務省、経産省と民間の技術者団体などが協力して、これらの情報を標準化したデータ・フォーマットの下に集約し、オープンデータとして公開する取り組みが始まった。必要な情報にアクセスしやすい環境づくりは、個別企業の取り組みの価値をさらに高める。(霹)