▼11月4日に北海道では函館から稚内、網走まで広い範囲で初雪が観測された。本格的な冬の訪れとともに新型コロナウイルス感染症の第3波が勢いづいている。人気の観光地を多く抱え、GoToトラベルの影響で賑わいを取り戻しつつあっただけに、関係者の落胆も大きい。

▼函館市を中心とする道南のランドマークである北海道駒ケ岳もうっすらと雪をかぶり始めた。標高は1100メートルほどだが、度重なる噴火で大型の樹木の生育が絶えたことも影響しているのか、森林限界は標高300メートル付近から始まる。1000メートル級の山とは思えない迫力を感じるのはそのためか。

▼江戸時代初期までは1700メートル級のきれいな円錐形の山体だったという。大噴火で大きく崩れ、大量の土砂が流れ込んだ内浦湾では大津波が起き、降灰は深刻な凶作を招いたと伝わる。当時の人にとっては新型コロナ禍級のアクシデントだっただろう。

▼自然が引き起こした急激な変化に適応しながら、函館港開港当初より一帯を観光資源として活用し、発展してきた。生き延びるカギは継続する変化にいかに追随できるか。DX基盤としてのITソリューションに求められる要素でもある。(霹)