▼2月はじめに米アマゾン・ドット・コムは創業者のジェフ・ベゾス氏がCEOを退任すると発表した。今年第3四半期のタイミングで取締役会長に立場を移し、後任にはAWSのCEOであるアンディ・ジャシー氏が就く予定だ。

▼法人向けIT業界のビジネスパーソンにもお馴染みのジャシー氏だが、アマゾンにおけるAWSの立ち位置がうかがえる人事と言えよう。利益という観点では完全に“稼ぎ頭”である。アマゾンの営業利益の6割以上はAWSがたたき出している。

▼クラウドが浸透したとはいえ、世界中のビジネスのワークロードの大半はオンプレミスシステムの上にある。まだまだ市場には成長の余地があり、アマゾンのビジネスイノベーションと表裏一体でポートフォリオを拡大していける強みも大きい。

▼「DXとはテクノロジーではなく経営のリーダーシップの問題だ」。近年のプライベートイベントのキーノートで繰り返したメッセージが印象深い。競争力を持ち続けるための継続的な変革をリードし、創業者が経営の一線を離れるアマゾン帝国をさらに盤石にできるか。自身の問題提起に自らはどう向き合うのか注視したい。(霹)