疲れるリモートワーク習慣を改善

 リモートワークは新しい働き方として定着した。通勤時間がなくなった、家族との時間が増えたなどメリットも多く、新型コロナウイルス感染症が収束してもリモートワークを続けたいという声は多い。一方で、「リモートワーク疲れ」という言葉が出てきたように、特有の疲労感やストレスを抱える人が増加しているという。「リモートワーク=楽」というイメージもあるせいか、不調を感じていても周囲に言い出しづらい面もある。
 

 疲れの原因としては運動不足、コミュニケーション機会の減少、常に自宅にいるため切り替えができないなど、人によりさまざまな要因が考えられる。結果、リモートワークが苦手で出社しているという人も少なくないとされる。

 本書では精神科医の西多昌規氏がリモートワークにおける具体的なシチュエーションに沿って疲れの原因とその予防対策を紹介する。例えば、Web会議の場合、人間の脳はズームアップされた他人の顔を見ているうちに圧迫感や恐怖感を覚えるという研究結果を示し、この場合は、Web会議ツールの画面モードを切り替え、同じ映像が続かないようにするだけで脳の負担を和らげることができるとしている。その他にも、リモート環境での有効な休憩方法、オンオフの切り替え方などが書かれており参考になる。

 いまだにリモートワークに慣れない、通常勤務より疲れるという人は、本書を読んで自身の行動や環境を改善してみてはどうだろうか。今、感じている疲れやストレスが緩和されるかもしれない。(帆)


『リモート疲れとストレスを癒す「休む技術」』
西多 昌規 著
大和書房 刊(1400円+税)