今日は何の日

<今日は何の日>7月6日『ナンの日』

2023/07/03 09:00

週刊BCN 2023年07月03日vol.1975掲載

実はインドではあまり食べられていない

 ナンといえば、本場のインドでカレーとともに日常的に食べられているイメージだが、実はそうでもないらしい。

 ナンを作るにはタンドール窯という特殊な窯が必要だが、これはインドの一般家庭にあるものではなく、食卓に並ぶことはあまりないという。インドの家庭ではチャパティと呼ばれるフライパンで作る薄い丸形のパンが主流だそうだ。

 日本でナンが普及したきっかけは、神田川石材商工が新製品を模索する中で、タンドール窯の存在を知り、実際には北インドの一部でしか使用されていなかったにもかかわらず、インドでは主流と勘違いしたことで製作を始めたことに端を発する。同社が根強い営業を進める中で、徐々にタンドール窯を導入するインド料理店が増加し、そもそもタンドール窯を使う文化のない南インド料理を扱う店でも使われ始めた。その結果、今ではナンはインド料理の代表というイメージが定着するに至ったとされている。

 ちなみに、ナンはカレー以外の組み合わせでもおいしく食べられる。記念日を制定したデルソーレは、エビチリを挟むアイデアなどを紹介している。ナンを使った新しい料理に挑戦してみるのもいいかもしれない。(石)
 


由来
日付は、「ナ(7)ン(6)」と読む語呂合わせから。需要の高まる夏の始まりの時期にナンのおいしさをPRすることを目的に、小麦粉製品を提供するデルソーレが制定した。
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