今日は何の日

<今日は何の日>1月22日『カレーの日』

2024/01/22 09:00

週刊BCN 2024年01月22日vol.1999掲載

日本人に親しまれる料理

 カレーライスといえば季節を問わずに楽しめる料理だ。インドから英国を経由して日本に伝わったが、とろみのあるルーに肉や野菜などの具材が入った日本独自のカレーライスが親しまれている。味もさることながら、調理も簡単なことから、無類のカレー好きも多いのではないだろうか。

 本格的に日本でカレーライスが普及するのは、明治時代に入ってから。英国からカレー粉が輸入され、西洋風料理として米飯と結びつきながら徐々に普及した。札幌農学校においては、近代化教育のために招かれたクラーク博士が栄養価の観点から、1日おきにカレーライスを食べることを奨励したとされている。1905年には国内企業によるカレー粉の販売が始まり、身近な存在に位置付けられるようになった。明治時代末期には、具材としてジャガイモ、玉ネギ、ニンジンが定着し、ほぼ現在のかたちのカレーライスが多くの人々に楽しまれた。

 記者はカレーライスを食べると満腹感とともに元気になる感覚があるのだが、実は食後には脳内血液量が増加し、脳細胞が活性化する研究結果があるという。加えて、カレーの匂いにはストレス軽減の効果もあるらしく、あの食後の幸福感は科学的にも説明できるそうだ。(石)
 


由来
日付は1982年のこの日、全国学校栄養士協議会が全国の学校に給食のメニューとしてカレーの提供を呼びかけたことにちなむ。全日本カレー工業協同組合が制定した。
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