北斗七星

北斗七星 2024年3月18日付 vol.2006

2024/03/22 09:00

週刊BCN 2024年03月18日vol.2006掲載



▼同僚記者が今年初めて花粉症になったと嘆いていた。別の知り合いは、今年は特段に症状がひどいとぼやいている。当方はといえば、毎年、多少は鼻水や目のかゆみが出るものの、生活に支障のあるレベルでもない。幸運なことだ。

▼ある調査によると、花粉症の経済損失は3800億円を超える可能性があるそうだ。花粉を避けようと外出を控えることで、レジャーや外食での消費が落ち込むという。症状で仕事がままならなくなれば、生産性も下がるため、実影響はより大きいとも考えられる。

▼あまり知られていないが、岸田政権は花粉症を「国民病」と位置付け、対策に力を入れている。スギの伐採加速と花粉の少ない品種への植え替え、治療確立の推進などに取り組んでいる。伐採後の木材利用など課題も少なくないが、政府として本腰を入れていることは評価すべきだろう。

▼福利厚生の一環として、花粉症手当を出す企業もあると聞く。もはや重要な経営課題にもなりつつあるようだ。採用面でのアピールにもなりうる。幅広い企業に取り入れていただき、多くの人の苦しみを和らげてほしい。その際は、筆者も重い花粉症患者ということにしておこう。(無)
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