CERN研究所内のサーバーでWebページが公開
WebはCERN研究所に勤務していた英国の計算機科学者ティム・バーナーズ=リーらが考案したもので、研究所内のさまざまな文書や画像にリンクを張って、相互に行き来できるようにしたことが始まり。翌1991年に一般公開され、インターネットの商用利用のタイミングと相まって世界中に広く普及することになった。
Web閲覧に欠かせないWebブラウザーを巡っては、Netscape NavigatorやInternet Explorer(IE)などが激しいシェア争いを展開。一時はIEが優勢だったが、検索サービスなどでGoogleの存在感が増すとともに、同社が開発したChromeが主流となる。
Webブラウザーの高性能化に伴って高度で複雑なアプリをWeb上に構築できるようになり、現在では企業で使う業務システムの多くがWeb上で動くアプリが占めている。個人向けPCでもSNSやYouTubeの動画を閲覧するときなどに幅広く使われている。
Webブラウザーを使うことで個別のOSやデバイスに合わせた開発が必要なく、ソフトメーカーにとってのコスト削減になるばかりか、ユーザーもWebブラウザーで気軽にさまざまなアプリを利用できるようになった。
(寶)
由来
1990年12月20日に、欧州原子核研究機構(CERN=セルン)内のサーバーで人類初のWorld Wide Web(Web)が公開された。現在は復刻版がCERNの公式サイトに公開されている。