手頃な長距離移動手段の定番に
寝ている間の時間を有効に活用でき、行き先によっては新幹線の始発よりも早く到着できる夜行バス。それでいて運賃はお手頃だ。
夜間に高速道路を走行する路線バスは、国内では1969年6月10日に当時の国鉄バスが初めて運行した。この年の5月26日、東名高速道路が全線開通し、先に開通していた名神高速道路と合わせて、東京から兵庫まで車でノンストップでたどり着けるようになった。国鉄バスは、昼間に東京-名古屋間を結ぶ「東名ハイウェイバス」と同時に、当時最長の路線となる夜行の「ドリーム号」を東京-京都・大阪間で開業した。
東名高速線の開業にあたって国鉄は、昼夜問わずの長距離連続走行に耐える専用バスの開発を自動車メーカーに依頼し、各社は並外れた性能要件を満たすために苦労したという。
以前はよく利用したが(写真は2015年の「ドリームなごや号」)、体力的な厳しさもあり、旅程の都合上避けられないとき以外は日中の新幹線移動が中心になった。それでも、出発前のワクワク感や、途中休憩の深夜のサービスエリアの雰囲気には独特の魅力がある。最近はフルフラットのベッドになる車両もあるようなので、またバスの旅も検討してみたい。(螺)
由来
国鉄バスが、前月に全線開通した東名高速道路を走行する夜行バス「ドリーム号」の運行を開始した。東京-大阪および東京-名古屋-京都の2路線で開業。