店頭市場ピックアップ

デジタルカメラの販売動向 オリンパスが首位に

2002/07/15 16:51

週刊BCN 2002年07月15日vol.949掲載

市場は激しいシェア争い続く

 激戦が続くデジタルカメラ市場で、6月はオリンパス工業がトップシェアに躍り出た。

 同社が首位を獲得したのは、200万画素の「キャメディアC-2ズーム」、300万画素の「キャメディアC-300ズーム」「キャメディアC-720ウルトラズーム」などが上位10機種にランクインしたことが大きい。200万画素、300万画素のいずれの製品も人気を集めたことがシェア拡大の要因だ。

 とくに、「キャメディアC-2ズーム」は、価格が2万8700円前後。3倍光学ズームや同社独自の「TruePic(トゥルーピック)画像処理技術」の搭載、パソコンを使わずにカメラ上で基本的な静止画編集・動画撮影が可能で、消費者が価格や画質などで妥協せずに選べる機種として評価が高い。機種別台数シェアでは4.08%を獲得した。

 機種別の台数シェアで首位に立ったのは、6月19日に発売された富士写真フイルムの「ファインピックスF401」。シェアは4.6%。

 同製品は、ファインピックスならではの薄型コンパクトボディに、光学3倍ズームを搭載したことが人気を呼んだ。BCNランキングの週間ランキングでも、同製品の発売週(6月17-23日)から3週連続でトップシェアを維持し続けている。

 図は、最近6か月間のベンダー別販売台数シェアの推移。デジタルカメラ市場は最近6か月間で、オリンパス、キヤノン、富士写真フイルムの3社が激しいトップシェア争奪戦を繰り広げている。

 また、上位3位以外でも、ソニーやカシオ計算機、ニコン、ミノルタなどが虎視眈々とトップシェアを狙う。当面は、激しいシェア争いが続きそうだ。
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