日本の店長

<日本の店長>第6回 ツートップ秋葉原本店 小川正敬店長

2003/02/10 18:45

週刊BCN 2003年02月10日vol.977掲載

 BTO(受注生産方式)パソコンの販売などを主体としていたツートップは、3月からメーカー製パソコンを販売することを明らかにした。ツートップ秋葉原本店(東京都千代田区)で販売を開始し、新規顧客の増加に弾みをつける。

メーカー製パソコン販売へ

 同店舗の小川正敬店長は、「パソコン市場が厳しい状況で、秋葉原も少なからず影響を受けている。これまでになかった新しいことにチャレンジしていかなければ、売り上げ増加につながらない」と強調する。

 メーカー製パソコンは、NECや富士通、ソニーなどパソコン専門店や量販店が扱うブランドをほとんど揃える予定で、「競合店舗よりも安い価格で提供する」意向だ。

 低価格にすれば、粗利率が低くなるが、「パソコン本体で利益が出なくても、新規需要を獲得することで、既存ビジネスの拡大に結びつく」と意気込む。

 同店舗では、組立パソコン用パーツやBTOパソコンの販売を主体とし、パソコン上級者を中心とした顧客を獲得。パソコンの世帯普及率の増加にともない、徐々に自作パソコンの購入者層が中級者層や初級者層に裾野が拡大。「組立パソコン初心者が一歩踏み出す店舗」作りに注力する。25種類程度の組立キットを揃え、簡単に組み立てられるように、マニュアルビデオの作成など説明書を充実した。

 接客では、まずパソコンの用途を聞き、予算に合わせたパーツや組立キットを提案し、各パーツの相性の問題などを丁寧に説明。時間は、5-10分で的確に応対することを徹底している。

 従業員は、アルバイトを含めて8人。「スキルを必要とする接客のため、2年以上勤務した従業員が接客を担当」しており、2年以上勤務する半数を接客に配置し、残りをレジに配置する。

 店員のスキルを上げる勉強会は、「週末を中心に行っている。顧客の質問に対して的確に答えられなかったことに関して従業員同士で話し合う」という。

 今年度の売上高は24億4000万円の見通しで、BTOパソコンがその半数を占める見込み。来年度は、「繁忙期にあたる6月と7月、12月、3月の4か月を月商3億円、残りの月は月商2億円を目指す」としており、計30億円の売上高を狙う。(佐相彰彦)
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