台湾の大手パソコン周辺機器メーカーのベンキュー(ケーワイ・リーCEO=写真)は、製品ラインアップを強化する。今年から販売を開始したノートパソコンと液晶テレビは、年末までにそれぞれ2機種追加する。9月には記録型DVDドライブを発売する。製品ラインアップを増やすことで、ベンキューブランドによる「デジタル・ライフスタイル」を提案し、個人向けと法人向けの両市場で製品を拡販していく。今年度(2003年12月期)の売上高は、前年度比30%増の70億ドル(約8400億円)を目指す。

 同社は、ノートパソコン「ジョイブック」を今年6月に発売し、パソコン本体を新しく製品ラインアップに加えた。モデル数は8月上旬時点で3機種。年末までには5機種に増やす。液晶テレビも、20インチモデルの販売をこのほど開始。年末をめどに26インチと30インチを販売する。9月には、記録型DVDドライブを発売し、ストレージ機器市場に新しく参入する。開発は、光ディスク機器メーカーの蘭フィリップスとの合弁会社「フィリップス・ベンキュー・デジタルストレージ」を設立し、両社の開発力を生かすことで実現した。 製品群を増やすのは、ベンキューブランドの認知度を一層向上させることが狙い。リーCEOは、「家庭やオフィスなどさまざまな場面で当社の製品を活用する『デジタル・ライフスタイル』をコンセプトに製品を開発している」と語る。

 「デジタル・ライフスタイル」を提案するうえで、重点を置いている地域が日本市場だという。「日本で成功すれば、世界でも通用する」とみている。日本では、法人市場のビジネスが順調に推移しているものの、個人市場での知名度向上が課題となっていた。そのため、日本市場向けにモバイル性を徹底的に追求した軽量・薄型ノートパソコンの発売も検討している。