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低価格ソフトの販売動向

2003/12/08 16:51

週刊BCN 2003年12月08日vol.1018掲載

激しいシェア争い続く

勝敗が明確なジャンルも

 低価格ソフトを巡る攻防戦が激しくなってきた。10月末から本格的に1980円ソフトを投入し始めたイーフロンティアは、ソースネクストの牙城であるトレーニングソフト部門で本数シェア12.0%を獲り、第2位につけた(BCNランキング、11月24-30日の週次データ)。

 同部門で1位を堅持するソースネクストの本数シェア44.0%には、まだまだ及ばないものの、イーフロンティアでは「品揃えを増やす」ことで追い上げを図りたい構え。ソースネクストはタイピングソフトの「特打ヒーローズ名探偵コナン」などが伸び、イーフロンティアでは「1,980円シリーズ頭文字D高橋涼介のタイピング最速理論」などが好調に推移した。

 11月21日に1980円ソフト市場に参入した地図ソフト開発のインクリメント・ピーは、MAP・ナビソフト部門で、本数シェア21.5%を獲った(同)。1980円化する以前の今年8月25-31日には、同部門の本数シェアが6.2%であったことと比較すれば、大幅に躍進した。

 同部門で1位(本数シェア27.6%)のソースネクストの「ゼンリンデータコムデジタル全国地図」を主力とした攻勢に対し、インクリメント・ピーは自社開発で主力の「マップファンドットネット」のバージョン4で挑む。

 一方、教育・学習ソフト部門では、ソースネクストとNECインターチャネルが火花を散らす。両社とも2000円前後の低価格ソフトを投入している。同部門では、ソースネクストが本数シェア25.8%で、NECインターチャネルが同15.4%。ソースネクストは、英語や算数などのソフトを1980円化してシェアを伸ばし、NECインターチャネルは、同様のソフトを実質2000円前後の価格帯にして販売に力を入れる。
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